今日は、ヘタレに荷物持ちさせてんの。。
べ、べ、別にデ、デートってわけじゃないからね。。
馬鹿なこと言わないでね。。
ヘタレと私は、ただの幼馴染。。
それ以上ではないんだから。。
でも、ヘタレの事は嫌いじゃないわよ。。
だからって、、好きだって事じゃないからね!
「瑞由、まだ店寄るの?」
「はぁ、、何言ってんの??まだ、10軒しか見てないじゃない。。」
「えぇぇ〜〜これ、重いんだよ。。」
「男だったら、我慢しなさいっ!!」
ヘタレの両手には、たくさんの荷物。。
少し重そうだ。。
でも、そんな事はお構いなしに買い物を続ける私___。。
あーーかっこいい!!
3時間後___。。
「ありがとうございました。。」
「ふぅ〜〜今日は買ったわねぇ〜。。」
「ちょっと買いすぎだよ。。全部でいくらぐらいお金使ったの??」
「7、8万ってとこじゃない??」
「え〜〜!?そんなに!!」
ヘタレは驚いた声で言った。。
「何驚いてんのよ??たかが、7、8万でしょ??」
「7、8万って、そこらへんの家賃だよ。」
「へ〜〜さすが庶民ね。。」
「庶民達に、殴られても知らないよ。。」
「大丈夫、、空手やってたから。。」
「いや、、そういう問題ではないんだけど…(ハハハハハ)」
「あのさ〜〜もう一箇所だけ、寄りたいところあるんだけど、、いい??」
「え〜〜!!もう遅いよ、、また今度にしなよ。。」
ギロリ(睨む音)
「ひぃーー、、行きます。。はい、、い、行かせて下さい。。」(ヘタレの怯えた声??)
シャ○ルの腕時計を見ると、夜10時を回ったところだった。。
まだ、、高校生??である私達にとっては少し遅い時間だったが、どうしても今日その場所へ行きたかった。。
そこは、、階段が何百段もあるところで、疲れてるヘタレにとっては完全にいぢめ(いじめ)であった。。
「まだなの??」
「ばっか、じゃないの??まだ、、百段も上がってないじゃない。。」
「もう、、疲れたよ。。」
「ば〜〜か、、早く立ちなさい。。」
「う、うん、、分かったよ。。」
渋々立ち上がると、またゆっくりと階段を上がっていった。。
普段なら、、置いて行くけれど、今日はそんなことをしなかった。。
10分…いや20分だろうか??
ようやく目的地に辿り着いた。。
そこでは、、ライトアップされている街全体を一望する事が出来た。。
ヘタレは、目を輝かせていた。。
「きれい…でしょ??」
「うん…本当に、きれいだね。。」
「(かぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜)べ、別にアンタを連れて来ようと思ったわけじゃないからね。。ただ、行ってみたかっただけよ。。」
「じゃあ、ボクも…」
「何よ??」
「きれいなのは、、景色だけじゃないよ。。瑞由も…」
「(かぁぁっぁぁぁぁあぁぁぁぁっぁあっぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)」
「かっこよすぎたかな??」
「ヘタレのアンタには、、100年早いって言いたいところだけど、、ちょっと…かっこよかったよ。。」
「じゃあさ、今、告白していいかな??」
「うん。。」
「付き合ってくれないかな??」
「うん。。」
一週間後、、
瑞由は、ヘタレの買い物に付き合わされましたとさ…
めでたし、めでたし………………
「いいわけあるかーーーい!!」
THE END
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