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ひぐらしのく頃に
月明かり編
第四話:お勉強。



昭和58年…雛見沢での惨劇。
このStoryは、ひぐらしのなく頃にの二次創作小説です。
注意:Fictionです。




何とか、午後の授業を受けて頑張っている俺に、魅音は質問攻めをしてくる。

「これ、どう解くのさぁ??」
「それくらいは、自分で解け!」

ってか魅音は、俺より学年が上のはずだ…。
一体、どうなってんだ…と最初は驚いたが、田舎だから仕方ない。
授業もかなりおかしいし…。

「この、問題!東京大学理科三類の現役大学生でも戸惑うよ。」
「まぁ…な、こんなのが解けないようなやつがいることに戸惑うな…。」

そんな、下らないやりとりをしている間、レナは割と難しい問題に挑戦していた。
難しいと言っても、同学年の半分以上はすんなりと解けてしまう問題だ。
それでも、魅音なんかよりは、数倍出来がいい。

「おー、レナ、頑張ってるじゃないか…。」
「うーーん…でも、ちょっと分かんないよ。」
「うん、どれどれ?」

魅音は、レナが解いている問題を覗き込んだ…。
が、すぐに黙りこんでしまった。
まぁ、魅音が解いている問題よりは難しいからね…。

「さぁ〜、頑張ろうかな?」

ふとさとこと梨花ちゃんの方を見ると、真面目にやっていたようで、机に目がいっていた。
俺の視線にすら気付かない。
魅音にも、少しは身について欲しいなぁ…。



なんだかんだで、授業は終わった。
結局、魅音は何も解かなかった。

「あ〜、腹減ったぁ〜」

昼飯を食いそびれた俺にとって、今の空腹に耐えるのは、かなり厳しい事だ。

「どうしたの?圭ちゃん。」
「さとこのせいで、昼飯を食いそびれたんだよ。」
「何で、私のせいですの?」
「よ〜く、胸に手を当てて考えてみろ!」

さとこは、本当に何も知らないかのように振舞っていた。
かなり癪に障るのだが、今は空腹を満たす事が先決だ。

「レナ、弁当は残ってないのか?」

いつも、部活のメンバーで食事をしている。
弁当を用意するのは、大抵がレナである。

「ないよ〜☆さとこちゃんが全部食べちゃったよ。」
「ないよ〜☆…☆は止めてくれ。」
「圭一、大変そうなのです…。」
「梨花ちゃん…、何か食べるものはないか?」
「気持ちだけで、充分なのですよ。」

???何か、微妙に会話が成立していないぞ。

「魅音!」
「残念だったねぇ〜、さっき食べちゃったんだよ…チョコ」
「さとこ!」
「持ってないですわね。」

あ〜食いてぇ〜
何でもいいから食いてぇ〜
今食ったら、ミ○トさんの料理でも美味く感じそうだ。

「そういえば、今日から練習だったのです。だから、もう帰りますです。」

梨花ちゃんが、唐突によく分からない事を言い出した。

「そうか…、もうすぐだったもんねぇ〜。」
「そうだねぇ〜☆」

どうやら、その事について、皆は知っているようだ。

「一体、何だ?」
「あ〜、圭ちゃん、知らないんだよねぇ〜、綿流しのお祭り。」

綿流し…、こっちに転校する前に、一度だけ聞いた事があった。
詳しい事は知らないが、丁度綿流しの日に、必ず死者が出るって事なら。

「綿流しは、聞いた事があるぞ。」
「へぇ〜、そうなんだぁ〜。じゃあ、どーいう事するか知ってる?」
「知らん。」
「綿流しはねぇ、冬の終わりを喜んで、寒さを凌ぐために使ってきた布団やどてらを、
 古手神社の巫女さんの奉納演舞を捧げて供養して、祭事用の鍬で裂いた布団の中の綿を千切って
 沢に流すんだよ。」
「ほぉ〜〜。」
「綿流しは、奥が深いのですよ…。」

急に梨花ちゃんが、話に加わってきた。

「じゃあ、バイバイなのです〜☆」
「おう、じゃあな。」
「じゃあねぇ〜〜。」

梨花ちゃんがいなくなり、部活をしても面白くないという事で、部活は中止。
俺達は、帰ることになった。



あとがき

第一期のOPを逆再生すると、逃げられない〜♪
になるそうです。(聞いた話)
今度、聴いてみようと思います。
第五話は、帰るシーンから…。
お楽しみにね♪♪



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