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ひぐらしのく頃に
月明かり編
第参話:教室と喪失



昭和58年…雛見沢での惨劇。
このStoryは、ひぐらしのなく頃にの二次創作小説です。
注意:Fictionです。


次の日…。
俺は、レナと魅音の待つ場所へと向かった。
いつもより、若干遅くなってしまったのが悔やまれるが、何とかなるだろう…。
ただ、昨日のレナの様子が気になる…。

「おっす、魅音…レナ。」
「おはよ〜、圭ちゃん。」
「圭一君、おはよう〜♪」

どうやら、レナはいつものレナだった。
きっと、あの時俺は夢を見ていたんだと思った。

「圭ちゃん…昨日はちゃんとナース服で、帰ったんだよね.」
「ああ、ったく…嫌になっちまうぜ。」
「でも、圭一君はゲームに負けたから…仕方ないよ…ね。」

ふと、レナを見た…。
やはり、昨日のレナの目とは違う、いつもの目だった。

「どうしたの?圭ちゃん?」
「いいや…、何でもない…。」

考えても無駄だと思った俺は、いつもの様に、3人で世間話を繰り広げながら学校へと向かった。
気が付くと、学校の門の前にいた。
それだけ、話に夢中になっていた。

「あ〜〜?もう学校かぁ〜〜?」
「確かに、今日は早く感じたかな。」
「そうだね〜〜☆」

周りでは、見た事のある奴らがぞろぞろと下駄箱に向かっていた。

「あ!!あいつがいる!!!!」
「急げ〜〜〜〜!!」

まぁ、どこにでもいる遅刻ギリギリの奴。
そいつが、俺達の前を走っていた。
俺達は、何とかそいつを抜き去り、教室に入ろうと手をかけた…。
それが、失敗だったのか??

ドサッ

黒板消しが、落ちてきた。
程度的にはかなり低い悪戯だった。
こんな事をするのはさとこしかいない。
俺は、チョークのせいで白くなった所を手でパンパンと強めに叩き、
かつもう片方の利き腕に黒板消しを持ったまま、さとこに近づいた。

「どうしたんですの?圭一さ〜ん。」
「よ、よくも、俺に黒板消しをぶつけやがったな!」
「証拠はあるんですの?」
「はぁ〜〜?証拠だ〜〜?程度の低いトラップをしかけるのは、さとこ…お前しかいないんだよ?」
「おーホッホッホッホッ。そんな程度の低いトラップに引っかかったのは、何処のどいつですの?」

しまったーー。
墓穴を掘ってしまった…。
苛立ったので、近くにあった消しゴムをさとこの方に投げた…。

ガラガラガラガラ

コンッ

消しゴムが、HITした音が聞こえた…。
だが…、さとこではなく、先生にぶつけてしまったぁぁぁぁぁーーーー。

「ま、前原く〜〜〜ん!!!」

というわけで、俺はたっぷり午前中の間ずっと、先生に叱られた。
カレーはおいしいですよね、とか。
カレーは究極の文化だ、とか。
カレーは世界を救う、とか…お世辞を言ってみたものの、効果はなかった。

「あれ?圭一君?もう…終わったの?」
「ああ。」
「圭一は、ほんとに、大変だったのです…。」
「圭ちゃん、本当に災難だったね。ドアが無かったらよかったものを…まだまだ未熟だったねぇ〜。」
「そうだな…。」
「無様ですわね…、おーホッホッホッホッ。」

さとこは、勝ち誇ったかのように、高笑いを浮かべた。
かなり、カチーーンときたが、言い返す言葉も見つからなかった。
俺の完全敗北だ…。

「よし、よし…なのです…。にぱ〜〜☆」

キター萌〜〜〜♪
いや〜〜、梨花ちゃん…、君は萌だね〜〜。
妹キャラの良さが分かったよ。


キーンコーンカーンコーン


と、何やら喋ってるうちに、午後の授業が始まった。
あ…しまった。
何も食べてない…、、、OH!NO!!!
俺は、空腹のため、午後は項垂れていた。


あとがき

もう第参話なんですねぇ〜〜。
いや〜〜、早い、早い。
まぁ、壱話辺りが短いですからね。
第四話は、部活がテーマになるんでしょうかねぇ?




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